<2043>「小柄な宇宙だから」

 身体のなかで鐘が鳴ったな、、

 私は眠っていたけれども、

 ア、

 これが私の彼方なのだ、、

 どうれ、

 ひとつここから通路を窺ってみましょうか、、

 ア、

 鐘がひとつ見える、、

 知っている、、

 これがひとつ、ひとつ、、

 大きな音の、輪を育てていくこと、、

 ア、

 胚胎する、、

 私は諸事の響きに沿う、、

 ア、

 こがらな宇宙だからナ、、

 

 私は話しかけていた、、

 遠方へ向けていくつもの声を置いておくことに、、

 あなたは驚いていた、、

 あなたは粒となって方々へ散っているかと見えた、、

 が、

 集合した、、

 あなたの声がひとつあれば良いといい、、

 集合したナ、、

 なにだ、こんなものかナ、と思ったかな、、

 いえ、

 ただ私は宇宙の振幅に、、

 精一杯応えていたというだけです、、

 ならば、、

 あなたはまた語りかけなさい、、

 同振して、

 その宇宙に粒を開きなさい、

 ト言った、、

 ト、私にはものがかかっていた、、

 ア、

 また垂れる、、

 放たれる、、

 そのあいだの道へ戻ってくる、、

 きこえる、、

 ただお腹の中の、、

 一角を占めていることだけの、、

 振動に会う、、

 

 胚胎した線の、、

 虚ろな魔法の、

 内部に生きているものらを、、

 掴み、、

 私は跳ねていった、、

 ちょうどこの姿へ、、

 生まれるのも知って、

 続々と跳ねていった、、

 ア、

 プウルに、、

 物の液体が垂れる、、溜まる、

 あたしはそっとなかに紛れていく・・・