<1967>「底にある束」

 およそ、この糧のなかへ積まれているものの、

 響きの、まとまりのなかへ、

 住むと、思われる、、

 一枚で過ごす仕草は、

 私に、ここか、そこか、と、ひびかせ、

 きこえさせ、

 私は、身を振るう、、

 なにだか熱い、それでいて、増え、、

 それでいて、形を知り、掴まえる、

 あれ、その浮かぶ印のところに、、

 あなたが見えているの、

 あつまるということ?

 なに、次々に、浮かれて、集合するとか、

 いうことなのだろうか、、

 

 あばれていたいくつかのたよりの、、

 線の端をぼウと見つめて、

 たれもかれも、ト、ここへ集めて、、

 私は、ひとつ騒ぎの、束になる、

 束になり、まともに、呼吸をきいている人間の、、

 生きた姿勢が、、

 順に、順に、流れて、

 その仕草のなかへ、生まれている、、

 その仕草のなかの出来事へ見えている、、

 挟まり、

 まっすぐな印へ、どウト、ふれる、いちまいのハ、

 いちまいのヒ、

 たらりと垂れて現象のなかへ明かりを、、

 あたしは次から次へと見た、、

 なにやなにやらと見つめて、

 この方途のなかへ生きるのを感じた、、

 いったいだれの呼吸だろうか、

 ここへ渡るのは、、

 だれの呼吸なんだろうか、、

 噛み合わせて、一心に、、

 一心にこの様子のなかへ滑り込むのさ、、

 見ろ、見ろ、、

 ここの振るえ方をまっすぐに見ていろよ、、

 

 あたしは刷毛の、、

 じっとその場へ、へたりこむのを見つめ、、

 ざり、ざりと言う、、

 なにを、なにをと言う、、

 からだのかたまりを、

 知り、

 ここへ振るいながらつなげておくれよ、、

 あたしは印を持つから、、

 その時刻のなかで次々と生きるから、、

 あれ、

 こちらへ誘い、

 その方法のなかで生きていなよ、、

 なに、声が少し、、底を含み、

 浸透してくるのだが、、

 その装いを通じてくるのだが、、

 じたいは振るえた、

 ひとり、底で、光り、、泡が立ちながら・・・