<2051>「手の中に、透明な時刻が生まれ」

 や、

 透明な時刻に来たな、、

 誰誘う訳でもないけれど、

 や、

 私は来た、、

 私は静かにこの時刻へ来て、、

 今のこの仕草はどこからの響きなのか、

 なにとはなく確かめる、

 あたしが数えたいだけ数えて、、

 その景色をたくわえていたこと、

 ここではなやかに過ごしていたこと、

 やがて、宇宙は回る、、

 なにとなく無言で、

 宇宙はまわる、、

 あたしはそのときに出来た削り屑を、

 なんとなく手に持っていた、

 

 あたしにはこの声がきこえて、、

 時折、

 こちらを向きながら、、

 私に時間をかける、、

 各所に熱が浮かびながら、、

 私は、静かに走った、、

 その長い声をききながら、、

 私は、夢の中にきこえていた、、

 なんと静かな世界だろう、、

 驚いて、浮かびあがる、、

 なんでも手にする、

 光が見える、、

 とてつもない速度で回転する、、

 それはあなただった、

 あなたは上手く、呼吸をしていますね、、

 私は静かにその空間にたずねながら、

 身体をこちらへ届けて、、

 今や見事に風景を移している、

 という、、

 あなたの響きの中心、、

 私は時刻に映りながら、、

 この身体の音は何?

 諸々は何の光?

 私はいきを少しのばす、、

 ア、、

 振るえたものがこの手の中に収まり、、

 あたしは華やいでいる、、

 

 いつかの日に手をし、

 ア、なんだこの声は、、

 私がきいている響きはこれなんだろうか、、

 私はその仕草のなかに動いた、、

 長い時日なんだろうか、、

 と、

 静かに語りながら、、

 ここで、まっすぐに過ごしている響きのあなた、、

 私は掴まえた、、

 これらの時刻を知りながら、長く、長く・・・