<1966>「心臓が生まれたとき」

 今にそのかたまりが、

 おう、おうと声を出す、、

 なにだか知れない、私は目繰れて、

 どうだか、知れない、、

 その糸ののびハ・・・

 私は掴まった、

 どこから出たの、、

 私は掴まったよ、、

 あんまり、あなたの切実が迫ってくるので、、

 どうしたらいいか分からない、

 どうしたら、、

 そして口数が少なくなる、、

 

 冷たい記憶がそここコニしみてくるとは思わないか、、

 あたしは底の方でぶくぶくと、

 粒を立て、、

 なにだ、これは、生まれる前なのか、ト、

 ひとりで、内へ、沈んでいくの、、

 あなたはそこにいるのだろうか、

 もう袋、外皮で、、

 そこに剥がれて、おかれてある、、

 ト、そコから、あなたも声を出した、、

 あなたは内回転し、、

 命がぶらさがっているところから、

 一片の声を出す、、

 私はこのなかへはいらるルだろうか・・・

 、、

 心臓が生まれた、、

 私は、心臓が生まれたときのことを、思い出していた、

 そこから一片の呼吸が垂れて、、

 内回転は、動き、泣いていた、、

 、ホ、ホ、、

 まとめられたヒの、ヒの泡立ち、、

 私は、かコに、ここの水を吸い、

 続々と、立ち上がってきたのです、、

 続々と、ハ、ホ、、その熱、

 その狭間、

 私は駆けてきていたのです、、

 

 ああ、透明が、あなたに寄る、、

 生きて、、

 あなたの時刻に、ひそかに寄る、、

 私はただ、そこで、泡を立てて、

 このなかのヒに、そうット、テをつけているだけ、、

 ああ、寄る、、

 動いている時刻に、それを眺め、、

 わたしは、その、熱でいる・・・

 なに、うたいかけてきているのね、、

 なに、さそいかけて、

 あなたの存在がもう本当に、

 底からの熱で、、

 わたしは時間のなかに泡となって溺れながら、、

 その道をかよッタ・・・

 あ、あ、ア・・・、オクれた、、

 内回転のなかで、鈍い、、

 鈍い響きをきき、笑む・・・