<1958>「面のなかに垂れる」

 しるしのなかだな、

 かたがたが、外へ来る、、

 いつとなし、それは、沈む、

 肌へ来る、流れる、、待っている、、

 私はしらずしらずこのはてへ、

 小さく手を出さしてくれ、、

 あられたら、あれ、ホ、、生まれた、

 私は過ごす、

 からだから続いてくる、ものごとの、、

 外にあたしはびんと振るえ、

 そこからひとつずつ駆けてくる、、

 お前のはらの通りに生まれてくる、

 は、は、

 だだと垂れた、

 その道からだだと垂れた、、

 あたしはホけて、

 この道のさなかにたったのだ、

 今は、、

 私はしんとして振るえて、、

 ここへ袖を、、

 

 はじめたばかりのところへ身体を、

 合わせて、、

 なにの音、ばらばらに当たるところへ、、

 いまにして、いまに、合わせよう、、

 動く、かたかたと動く、、

 たれているのも知られる、、

 そっとものごとのなかへ生まれた種の、、

 しるしを、

 そろって見ている、、

 あたしはこのヒのなかで回転するのだが、、

 あられて、、

 そのひらたい空気へ、、

 私の線が当たる、、

 もののとおくへ、私の影が、、

 ただひらたく、、

 なに、あたりの面など、

 静かに探りながら、、

 

 いまいちどにかたまる、、

 ざわざわした表面の、

 あとに見事に張りついて、、

 きこえた、、

 どこまでものごとのさわりを知らせるのか、、

 しらない、、

 あたしはこの面のなかの様相に、、

 ひとり住んだ、、

 からだのなかに住んだ、、

 はれてそのなかに巡るひとひ、、

 しられた、

 あたしははらなかへ時刻を仕込み、、

 その調子をきく、、

 あれだな、まわるということ、、

 巡るということ、

 戻らないということを、引き受けて、、

 あなたはそこにいてください・・・