あれは声をタガエテ、
まっすぐに、ここへ、絞られてくるのだ、
誰か、
まっすぐに歌っている、
身体をタガエテ、、
ただ縦に響け、
そこにはえるらしい時刻の、
まとまりのなかに棲み、、
粒ひとつで回転している、
ねえこちら、
ねえこちらを向いて、ほら、
ひとつの調子、
私はどこを差している、
あれはどの角度から響いている、、
ぽつんと置いておかれたね、
いくつも太陽を作って、、
裸足で来たね、
いいえ、あたしはニューバランス、、
どこから来た、
あたしは少し緑色をした、
ただの塵から、
少しだけ歩いて来た、、
私の小さな粒のまわりにある、、
この空気に、
少しだけ会いに来た、、
目的だけを持って、
なんとはなしに流れてきた、
この場所はどこだろう、、
そこにはあたりまえな、私の生活があるというだけだろうけど、
この場所は、
私が生まれた匂いがしないということは、、
新しい場所だ、
だれが静かにこの空間に触れているのかしら、、
エンジンがあたたかい、
生まれたばかりの雲が、、
遊びはじめた人々が、
野球のユニフォームが、
なにもかもあたたかいので、
私はまたここから生まれてくるように思う、、
どなた、どなた、、
いえ、いえ、あなたは知らないけれど、
どうして、類縁でもないのに、、
そこで、
あなたの声がするのかしら、、
それはあなたさん、
それは私が、あなたさん、
あなたさんから生まれた過去を、持っているからなんですよ、
私は粒です、
会いに来たでしょう、ほら、
掌を持って、、
あったかいから、時刻に、
静かにその手を、触れてきたんでしょう、、
響きが、
集まって、あなたさんが、ながい時間の中、生まれた日・・・