<1944>「灰もまた人だ」

 灰もまた人だ、

 その人のケ、その人の過ぎ、

 灰もまた、生活であった、、

 あたしは生活する、

 燃焼さわぎの横、、

 あたしもまたかすかに人であった、

 ふざけているのかと思うほどに、

 あなたは軽く出来上がる、、

 ほとんど空間だけで、

 一様に、音の鳴る仕組みだけを持っている、

 たれかまた響いたな、

 遠慮がちに、声のトオンを上げながら、

 あたしの響きはNですよ、

 などといい、、

 身体を振っている、、

 

 軽さもまた人の姿だ、、

 さくさくと、、

 軽妙な姿で、

 ものへ真っすぐとぶらさがっているの、

 ものへあらたにぶらさがっているの、、

 ホ、ホ、、

 わたしはするするとそのなかへはいる、、

 うたいの印が、

 まんまなかへ立ち上がって来、、

 わたしはその仕草のなかにはいる、

 道理を踏むと、

 さくっと音がして、、

 その下になにかじめじめとした不分明なものに着いたでしょう、

 そこから運動は来ました、、

 私は、好きに乱暴に動かしていけるなどと考えることをやめようと思った、、

 滑らかにいごくことを中心に置く、、

 しかし傷も傷で置くので、

 私はその表面で探り、

 表面で見事にほうけて、長く踊ることとなる、、

 

 身体もまた網だ、、

 必要なものに手を付けて、、

 短い振動で、

 ずっとどこまでも生まれてくるその古い姿の、、

 あないをする番の、

 身体に静かに重なり、、

 不確定のなかざまへあなたが潜る、、

 私は印を持つだけですから、

 どこへ運ぶにも、ひとこえで、

 混ざり、、

 また驚嘆と、冷静で、

 筋のなかに上手く流れを運ばせて、

 ここで息をつきます、、

 あ、その奥、ずっと奥で、、

 あなたの穏やかな笑みの形が見えるのではないですか、、

 と、、

 ひとりさわぎをなしたり、、

 また、ここまで深くに入ったか、と、、

 喜びの照り返りに、身体を柔らかくしながら・・・