<2214>「なかの印を知るだけ」

 あたしはただ瞬間ごとにここでざわざわと、

 肌の中で歌っているだけなのだが、、

 ものがひとりでに出で、

 あれよあれよという間に出で、さわぎ、、

 私は近くにいる、、

 からだというからだのなかにいる、、

 ものがここを目掛けて、

 集まってくるのだ、、

 私はそれをただ見ていた、、

 ここまで集まるとはしらずに、

 ただ見ていたらそこから流れた、、

 身体は泳いでいた、、

 ただの線、、

 私は生まれたばかりの、

 ただの線であったのだ、、

 

 しずかにその方向を見ながら、、

 私は知らせる、、

 物事の限りないしらせに、、

 私は触れる、、

 は、

 当たり前の振動に混ざり、、

 身体はここを目指し、、

 あたしは肌の中でまったく新しくなっているのに、

 なんだろう、

 この響きはどこに行くというのだろう、、

 あたしはただ点を見ていた、、

 そこからいかようにもひろがる点を、、

 驚きだろう、、

 からだは順に用意され、、

 そこにしらされて、

 今に流れる、、

 あたしはただそこにつながるだけ、、

 遠い方向を見ているだけで、

 いくつもそのなかにきこえ、、

 あとはどこから、

 ものの様子はどこからと、、

 しずかにきいている、、

 今に印を用意しましたよ、と、、

 もののなかに集まり、

 私は伝えている、、

 

 この回転の季節をあなたは知っていますか、、

 はっきりと揺らいであらわれる、

 ものの季節を、

 私はどこで知ったのだろうか、、

 ここに持っていたのです、

 私は印であって、

 ここにいたのですが、、

 私は気づきましたか、

 この揺るぎのなかにいて、、

 ものを探し、、

 いままた回転のなかに入れる、、

 あなたの姿などを、、

 ここで知れました、

 驚くべきことです、、