<1943>「眠る日の色」

 声のなかについたな、、

 あたしのしるし、

 全てそこに置かれたままだ、

 あなたはだんだんに溶けてその方法の中へ、

 液で、

 私は澄みそうになる、、

 たれか、かけらを渡して、

 その向こうの声になり、私を渡す、

 吊るし、

 通す、、

 ひとつの金属音があたりまえにあり、

 私は輪の中、、

 その遠い揺れのなかに着いていたな、、

 なにの声がする、

 

 私は秘密だ、

 なに、どこからみても穴だ、、

 と、

 いうひとりの風景の、、

 そこにはまだ熟して来ているものがないというとなえだった、、

 私は意味だ、、

 そのさなかにきこえるひとつの膨らみだ、

 線だ、

 身体を畳み、、

 見事にその風景のなかへ、

 肌は続く、

 あなたあたりまえに声を出してください、、

 こちらへはっきりと、

 あらわれてくださいと言う、、

 内心の遥か彼方から、

 じりじりと向くは、

 なにだかこのエンのなかで沸騰する、

 ひとつの印だと思うのだ、

 

 垂れる、

 あばらから足の先まで、

 しんとした気も張っていたね、、

 私は享楽の前で、

 ひやひやしていた、、

 どこを肌が打つのかなんて、

 分からないままであったから、、

 私はこのなかで、

 遠方へ向けて眠った、、

 生きているという印も映えたまま、、

 ただこの薄れゆく明るさのなかで踊っている、、

 なにの声がする、、

 なにのひびきが続くのだ、、

 どこから吹き出でて、、

 まのあたり見る、

 まのあたりあなたの姿として見える葉、

 その筋、みどりのもと、、

 眠る日の色、、

 あなたをもとめている日の揺れ、、

 小さな声のリズム、、

 低音のなかで生きること、

 輪のなかにはっきりとつながって・・・