<2358>「その自、自の振舞い」

 ただその自の興奮へひとり、

 身体を運び、

 私は少しあたらしい風味を、

 ここで知りながら、

 長く出てくる、、

 長くものが出てくるのを、ここで眺める、、

 あたしは知る、、

 それぞれのてあいのなかに、、

 身体が混ざり、

 今、それはどこにいる、、

 トオンが先へ、

 ずっと先へ、、

 まったくのびたままになって、、

 私は身体をただ振るう、、

 

 あ、

 きこえているの、

 あたしにもそれはなんだか、、

 ただどこまでも紛れて、

 伝わるものだかが、ここへ来て、、

 それぞれが走る、

 それぞれが歌う、、

 もっとひろく、

 声を接近させてください、、

 あなたはその現象のなかで、

 踊ることが可能となりますから、、

 あなたはその自にいるのですから、と、、

 たくみに声を掛け、、

 徐々にこの時刻の中へ、始まろうとする、、

 ひとつの印の、なかに、、

 あなたを見ていた、、

 あなたがそのまま回転するのを見ていた、、

 

 えい、

 自の揺れが、

 自の些細な振舞いが、、

 ここに光線を運んでくるものとして、ある、、

 なにから出た、、

 あなたは領域から果たして何を持って、出た、、

 空間に、静かにきこえ、

 静かに流れる、

 あなたの姿としてそこに、、

 ひとがそこに、、

 身体がそこに、

 まったく、まったくうずめて、、

 ものの振動が土に印をつける、、

 あ、あ、、

 ここは波なのかもしれない、、

 ぎっしりと詰まって、

 何事かを生み出そうと黙っている、、

 無数の、

 波の仕事なのかもしれないぞ、

 と思いながら、、

 身体を当たり前にここにまとめる、、

 そういった姿として、

 あなたはあったようなのだ・・・