<1752>「一、劫点」

 私は生まれ出たことを知らない、、

 ただ液の中に居るだけで、

 泡立っただけで、、

 一点として振るえているだけだ、

 

 招び声が順に重なり・・・

 私はそこへ生まれ出た、、

 知らないままに、そこへ垂れる液として、、

 干、干、干、、

 あたしはこのなかで素早く破裂して出来た、、

 私が生まれ出てのさわぎ、、

 私は身を振るった、

 冷たい予感のなかに落ちてきた、、

 誰が指し示されて、、

 悪寒をここに継いだのか、だ、

 だら、だら、、

 

 私が劫点に生まれ出たことは、

 良いことでも、

 悪いことでもないので、、

 あまり感に触れられても困ってしまう、、

 あたしはただの事実でしかないので、、

 ひとりの沈黙に、

 合わさった姿勢で、帰ってしまう、、

 また見る、また見る、また見る、、

 お前はどこまで行ってもただの事実であるから、

 とても分かりにくい、

 いや、これ以上のことが分からない、

 もう一は全てそこにある、

 あァ、燦、時、燦、、

 

 あたしが眩しさに紛れる、、

 泥から泥へ、、

 果てしのない生命の線が走り、、

 私は伝う、

 諸方、燦、時、泥、、

 かたまる、、

 自身に一点が、かたまる、、とける、液、日、