そのかたち
まともに放りいだされたという姿勢を守れ
ただに勢いよくくだるその流れに、
その姿勢のまま、そのまま揺らいでけ、
揺らあごう、揺らがないでか
あなたが静かに瞳の前に立つとき、、
わたしがこの不案内な記憶を総動員し、あなたの丁寧な言葉の並びの前に立つとき、、
あたらしい呼吸が増える、
まだ濁るらしい、隅々にまで目を通して、なおもそこから、あらたな姿勢を支えるためにいでくるらしい、、
この、なんのきなしに緩やかなひとマ
たれも彼もさわやかに跳ねることを知る、、
盛んになる勢いの、その名残りがいまや優しくくだって、また音(おと)のなかにわたしの表情を隠してゆく、、
それで、いつもいつもひととおりの顔を、厚い厚い覆いのなかに包んで、
わたしはただ音(おと)のならなくなったひとりのひとみたいな顔をする、、
そこにいでて鮮やかに泳ぐ、
一片の灰色のはね
厳しく、鋭く、軽く
たれかこの声の絡む先にあると願った、、
その姿が
わたしの思いそのままになりかわり、じねんにあらわれていた、