<858>「いとしい姿」

 誰や住み、入(にゅう)と、身(ミ)、映え、うつろ。

 落とした言(こと)と、ト、鳴り、合わせ。その僅かな、色違いのうつろ、二ィ・・・、あなたのユ、わい。

 縦(タテ)らし、ふり、いと、ド、けわい。毛並みの語り、風の、騒がしい沈黙と、影、のあし、ふ、やい・・・。

 コングラッツ‐ド‐埋もる、夜(よ)。またたきのまのマ、指(ゆび)、手があがる。日々の呼吸の無口性(むくちせい)にいままた出合うまで・・・。

 途切れた夕(ゆう)のそばへ、ひとりで(阿)ゆんでゆく、ト、シ・・・。

 サン、サン(サン・・・)。ひらき、また据え、有(ウ)、おそらく為(イ)、見し、掛けなば、ト、子ども。

 どうしたって私、は戸へもたれかかり、一幕の、それはそれはしんとしたエネルギーを見つめる。身体(からだ)の私の奥と知るところ・・・。

 サゥ、サゥ・・・と、無鉄砲、をふくのではない、ここから、遥か向こうの時間に届くため、吹き方を、ここで一度だけ、変えてみせていた・・・。場面が、徐々にしらいできた・・・。

 鳴き声が(これもサゥ、サゥと流れる・・・)、方向を平気で変えてしまう。表情は、目でない。それは一夜のはばたき。おそらくは私とだけの折り合いを、勘定に入れていた・・・。

 垂れたハ、の後ろに、記憶が控えめな指を覗かせて、にっこりと差している、ノ、振りおおぐ(おぉ・・・)。

 彼方(かなた)、ろうそくの只中、おそれらくは風、の不在の隅で、ただの一言も漏らすまいとするいとし‐火(ヒ)‐姿。