<660>「かたん、かたん」

 うたぐり片方と、私たちだけ、内緒、よ、そ、の存在。快調と、言わば快調と、片づけて向こう向き、分かたぬ分かちたい分かれる、その、また明日にでも、ひっそりと息にかかわって、なるたけ長く、なるたけべったり、もうどうしようもなく、もたついて、丁寧、丁寧。謎が足らなくて、瞬間は迷って上向いて、めためたに水が落ち、通せんぼにはいくらかの表情が、含まれていて助かって、いたずらに何かを聞き出したところ、回答ようのもの、まさしく私が泣くだろうところの、そのわずかな隙間から、不安げに、波が飛び出した。わざとであろうか。

「いいえ」

わざとであろうはずのところが、ガタガタっと歯を揺らすだけのこと、そう、それだけ、まとめて訪ねて大袈裟な跡。静かだ・・・。

 片づけられたこと、仕返しを夢見ず、また登る。このごコトコトあたしを裏側から叩く、そう思わないかい? いいや、そう思い出とならずば、あはは、貴重さを笑いとともに、語ったってそう。