<3014>「具体的な場所は消える、余分なもののなくなる身体」

 もう少しとどまっていよう、、

 何が起きるのでもない場所に、

 もう少し、

 私は、、

 しずかに身体の熱をかきだす、、

 ひたすら汗をかいていたころ、、

 どこにひらく、

 どこにこのエネルギイは向かう、、

 からだが、ふくれて、、

 いまひとつひとつを、

 種のひとつひとつを、含み、、

 あの口のなかで噛んで、

 あたたかなひろがりのなかで、

 私がどこで使うかも分からなかったことが、

 総動員されている、、

 

 ただの生まれに違いがないものへ、

 あなたはまっすぐに入っていく、、

 あなたはまっすぐに出ていく、

 こちらからはひとつの、

 長い、

 からだのかたまりが、

 大きく外へ揺さぶられて、、

 目覚めて、

 ここらへんを見ている、、

 ここらへんに、

 からだとしてはじまって、、

 ものの、

 先へ今しも、

 あたしの潜在する泡の、

 踊りの、

 なかへ入ってくる、、

 からだごと溶けてなくなってしまいそうな、

 そんな惑いのなかで、

 あなたは、

 あなたという個体の、

 訳の分からなさを、

 掴んだり、

 失ったりしながら、、

 生きている、、

 

 からだに印をつける、、

 なにもなかった日も、

 後から思わぬ意味を持つように、、

 私はなかへかえってくる、、

 いつかかえると、

 私がイメージしていた場所、

 具体的な場所は、

 次々消えるものとしてあり、、

 私は、

 懐かしい風景のなかに、

 しずかに潜り込もうとして、、

 からだを探している、

 からだが見つかっている、、

 もうほとんど、

 余分なものはいらない身体として・・・

<3013>「分からなさと荒れ」

 そういえば、

 私の知っている大人は皆荒れていた、

 と思う、、

 今例外として思いつくのは、

 母方の祖母くらいだろうか、、

 

 何に対して、

 荒れていくのだろうね、、

 これは、

 私は外野から言うのではなく、

 内野から言っている、、

 何かに荒れ、

 何かを慰めている、、

 大人の段階に入っている、、

 

 一番は、

 私のことが、

 よく分からなくなっていくことにあるのかな、

 ひとつひとつの出来事とか、

 自分でやっていることとか、

 それらはよく分かるけれど、、

 それらがまったく別々に、

 無限に重なり続けることに対して、

 よく分からなくなるんだ、、

 今これは私は何の集積なんだろう、、

 ちょっとした気持ち次第で、

 全然違う場所に移れたり、

 前のことなんか何も関係がないように生きれたりする、

 しかしなんだかそれは、

 環境という、

 私の皮膚の、一番外側を、

 まるごと剥いでいるような感覚だ、、

 そこに、

 無数の風が当たる、、

 ひりひりして、

 血も流れて、、

 私は黙って、

 うずくまっていることしか出来ない、、

 

 一番緊張することをしよう、、

 一番、

 どうなるか分からなくて、

 汗をかくことを、、

 あたしはさんざっぱら、

 分からなくなってきた、

 分からないと言っているのに、

 どうなるか分からないことをしようと言っているのね、、

 分からないことが好きなの、、

 どうなのだろう、、

 もっと長い時間見つめていたり、

 もっと長い時間近くにいたり、

 そういうことを、、

 この荒れのなかに組み込もう、、

 なんで酒を飲むのか、

 なんで身体を放るのか、、

 私はいぶかりながら、

 そこに入る・・・

<3012>「全く、全く違う場所にいる」

 ああひたすら身体がざわざわしている、、

 あああたしにはよく分からないが、

 しっかりと身体が育ち、

 それに対する内心の惑い、、

 荒れを段々に理解し始める、、

 なにか特別なものがあると、信じた場所に、

 あるのは何か当たり前の、

 普通の光景であったということに、、

 ゆっくりと驚いていく、、

 それは、

 ごく幼い頃から予感して、、

 確かにその通りであったもののことなのです、、

 でも歩かない訳にはいかない、

 身体が、

 先に流れていかない訳には、

 

 あたしは水を用意し、

 そのなかに埋もれる、

 そのなかに潜れる、、

 なぜか身体の狭間、

 いくつもの捨てカスが浮かんで、

 また、

 日に入る、、

 日から出る、、

 からだがあなたのように、、

 順に育ち、、

 まだ、、

 よく見たこともない場所へ、

 順々に出ていく、、

 日を新しくしよう、、

 身体をはじめていよう、、

 私には水の枠、、

 私には雲の並び、、

 どれも、

 どれも懐かしく、、

 僅か二年遡ると、

 全く違う場所にいる、、

 あなたが現れるということ、、

 私はわずかに汗をかきながら、、

 この実りを見つめる、、

 

 水に入るあなたの記憶、、

 記憶から生まれる、、

 あの形のない日々の、

 むやみに暑いこと、、

 あたしが探している、、

 命の回転のなかで、

 そっと、

 誰なのかも分からず探している、、

 しずかな回転の日々、

 今、

 私がどこなのかを言い、、

 それらひとつひとつが確かであること、、

 私が、

 長い月日に生まれ続けてきたことの、、

 確かめようもない風の名残りが、

 この現在に生まれている・・・

<3011>「『第35回Q展』」

 配信にて。

 

野々村議員の会見からちょうど10年であることを知る。

 

いやあ、面白かった。

 

『こたけぴんくの漫漫漫』でQ展のことを知れたけれども、良かったですねえ。

 

現在の倫理に照らしてアウトであることを、倫理の欠如した観客のひとりとして楽しむ。

 

面白ければいいんです。

 

のりピーは最高です。

 

そういえば、ユリオカさんは約1時間半も喋っていたはずなのに、なんとか1時間半、ひとりで完走したぞ、感もなく、淡々と、ただただ面白く終わっていった配信に、時間差で恐怖を覚える。

 

最後までスマートだった。

 

どういうことだ。どういう人なんだ。

 

9月5日の記念公演も行きたい。

<3010>「全ての汗を交換する」

 あんまり何を話すとかは、

 重要ではないんだ、、

 ただ、

 私には最後まで行く用意があることを、

 全身で伝えればいい、

 この先が大したことないとか、

 思いの外つまらないとか、、

 それほどのことではないとか、

 それらを、

 全て引き受ける決意や、覚悟だけを、

 あなたは持っていけばいい、、

 

 何も打ち明けはしない、

 何も告げはしない、、

 ただ、

 あなたは全身で伝えるだけだ、、

 あなたは自分に用意があることに、

 驚き、

 今はもうそれにも慣れている、、

 今はあなたは目を見つめる、

 からだに、

 目に力が入っている、、

 あなたはどこまで行くだろうか、

 この人には、

 最後まで行くつもりがあるだろうか、

 最後まで、

 なんにもないということをちゃんと確認しろ、

 それが今のお前の課題だ、、

 はやく全ての汗を交換しろ、

 それが今のお前の仕事だ、、

 お前はもっと身体になれ、

 身体の仕事をしろ、、

 身体を知りなさい、、

 もっともっとなかへ、

 もっともっと紛れて、、

 これがなんなのかがすべて、

 よく分からなくなるところまで行きなさい、

 必ず、

 必ず行きなさい、、

 恥ずかしくても、

 ださくてもいいので、、

 必ず行きなさい、

 あなたは身体の仕事を置き去りにしている、、

 

 あなたそれでも、

 よくここまで来ましたね、、

 しずかに、

 おのれをダメにしようと奮闘してたのに、、

 よくここまで、

 戻ってきましたね、、

 私はうれしいとかではなくて、

 妙に落ち着いている、、

 あなたが覚悟を示す順番になったんだ、、

 時間がかかったけれど、

 あなたは存在を、

 生かすことを考えるようになった・・・

<3009>「ふたつの態度だけがある」

 これ、得ても、

 大したことないんじゃないの、

 というのは、

 物事を分かったふりをした、言い訳だ、、

 私は、その先に何もなくても、

 獲りに行くと決めたものは、獲りに行く、

 その先に何もないならば、

 ないということを、

 ちゃんと自分の目で確認しに行く、、

 分かったような態度が多すぎたな、

 と最近は思う、、

 

 起きて、

 毎日悔しいと思ったり、

 何とか勝っていく方法はないかと考えたり、

 もっとかっこよくなりたいと、

 真剣に考えるようになった人間は、

 誰だ、

 これは私なんだ、、

 私などというのはない、、

 ただ、

 言い訳するか、しないかという、

 ふたつの生き方、態度があるだけだ、、

 悔しいと思ったら、

 その思ったことを、

 なかったことにはしない、、

 私は生きている限り、

 どんどん面白くなるという、

 自信でもない、

 妄想でもない、、

 覚悟を決めていく、、

 姿がそちらへ流れていく、、

 

 私を見ている、、

 私が見ている、、

 私は、

 時間のなかに、

 身体を持ち出して、、

 ひとつひとつの、

 その身体の動きを、、

 鮮明におぼえている、

 からだが先へ膨らんで、

 もっとあたらしい枠へ、

 ずっとずっと進んで、、

 ずっとずっとたたみこみ、

 ずっとずっと駆けている、、

 からだにひとつのメッセージが、、

 順番についていくのを、

 私は見ているんだけれども、、

 それがどちらを向くか、

 私には分からないでいる、、

 私には顔は分からないままで、

 ずっと先へ、

 先へ先へ進んでいく、、

 ひとつの方向がある、、

 血が出ている・・・

<3008>「道、出来事、あなたを愛する意味」

 その気持ちさえあれば、

 私は大丈夫、、

 私は、

 すべてからだ、、

 からだから出たものも、

 すべてからだ、

 どこからどこまでを、

 私のながめる呼吸が、

 掴まえていくか、

 それは分からない、、

 ただ生まれたものを、

 からにして、、

 からだにかえす、、

 

 あたしが道を特別な感慨でもって見つめる、、

 次にここに来るのはいつになるだろうかと、

 私は感動をもって見つめる、、

 ある日、

 なんのきない場所に出て、

 私は、

 分からないながら、、

 ここの歩みをつくり、

 私は、

 複数になりながら、

 無数の通路を探って、

 あなたへと流れていく、、

 流れていくすべての瞬間が、

 私には、

 すべて新しく、、

 すべての生まれたての出来事、、

 すべてのからだになりたての出来事、

 すべての記憶が、

 からだのなかにあるあなただと言っている、、

 

 全身で、

 しずかに、

 それも長く、アピールしていく、、

 からだが、

 現実に近づいていく過程で、

 あなたは、まだ、幾度も、、

 この内景のなかに、

 生まれ直している、、

 あたしはあたためだしている、、

 あなたを愛する意味、

 からだを愛する意味、、

 なにに対して、

 あたしは申し訳ないのだろうか、

 

 つなげてきたことが、

 決してマイナスではなかったというよろこび、、

 相手がその、

 ふるえる一歩を踏んだなら、

 私も、

 それに応えようという気持ち、、

 からだは育ち、

 からだはまともに見る、、

 ここを見つめる・・・