どこに出たろう、
あたしは、
少し眠りすぎている、、
どこから来たろう、
あたしは、
少し生まれすぎていた、、
具体的な身体が、
今必要な時間のなかで、
少しずつ重なって、
これは、
ひどく不思議な形だ、、
形から先、
存在はあと、
ひとつの言葉に先立ち、、
からだが開始される、、
からだは少し湿っている、、
私が、
僅かな空間を占めて、
そこに、
次々に太く、
次々に声を足し、
足された声は、
状況をおしていく、、
状況よゆるやかに流れてくれ、
状況は急ぐ、、
私のこの二重生活、
私のこのテキストと、
現実の社会との二重生活、
もの書く人はみんなこんなものなのか、、
私は、
現実で何が起ころうと、
平然とルーティンに復帰する、
私をどこか人間から遠いもののように感じ、
しかし人間でなければこんなことはしない、
出来ないと思い直す、、
あたしはあたりまえに、
現実の存在のなかで、
歩を降ろし、
からだのよろこびも知り、、
ただ歩き、
ただ知らぬ間に集まってくる、、
ひとつの意識のかたまりが、
私のなかで、
泡となりなになとなり、
また肌へつく、、
私には社会があり、
社会があることなどまるで嘘のような、
しずかな生の時間、
ひとりの生のうごきがここにあります、、
入れ替わる儀式、
私は呼吸を替え、
意識をかえているだろうか、、
いや、
そこはグラデーションに、なっているはずだ・・・