<3003>「作業のなかに人が生まれること」

 ものが、

 ひとりの身体のなかに、起きて、

 さあ、

 はやくはやくと、

 あなたの方こそはやく、

 はやくこちらへと、

 招んでいる、、

 どこかからあふれる、、

 まるでからだのしたから、

 あなたがしずかにあふれてくるイメージを、、

 人は知らずにもつ、

 人は重なる、、

 

 人はあたらしい記憶、、

 人はしずかに光線、

 からだにみたひとつの時間、、

 うるさい出来事、、

 からまる出来事、、

 私がさきに見た、、

 しずかな出来事を、

 あなたは経過した、、

 あなたはひとつの身体になって、

 まともに経過した、

 しずかに住んで、、

 しずかに水をおし、

 からだは生んだ、

 からだは生んだだけ、

 意味を考えれば、

 あまりに多すぎる、、

 あまりに多すぎる情報に、

 少しだけ意味を含ませ、

 身体を含ませ、

 あなたは叫んでいく、、

 あなたは遠くなっていく、

 あなたは転げていく、、

 ものがからまり、

 あたしのさぎょうのなかに、

 人が生まれること、

 こんなからだのかたちで、

 こんなものめずらしい視線で、

 あたしはどこか惑いながら、

 もの、からだ、化物として、、

 線におりてくる、、

 線におりてきたなあなたたち、、

 化物の興奮が伝わる、、

 

 あたしは形になり、

 形に会い、

 形にもどりながら、、

 からだのまえ、

 からだのうしろに、、

 ものを届かせる、、

 ものが楽々届く、、

 軽々と生まれる、

 この、

 境界のなかに、、

 あなたを指して・・・