<2973>「作業、液の交換、欲望」

 身体のなかに作った、

 ひとつの線、、

 私は、

 その線に乗り、、

 ひたすらに作業を繰り返していく、、

 狂人です、

 狂人です、、

 そこには、

 ひとつも奇っ怪な動きなど、

 含まれていない、

 むしろ穏やかにしているからこその、

 この狂いようのこわさなのです、、

 あなたは誰ですか、

 私は、

 小学生の私と同じであり、

 もはやどこにも似ているところのない、

 おそろしい作業の集積です、、

 

 ですけれど、

 その重なりがおそろしいとはいえ、、

 私は、

 それを理由に状況を投げることはしない、

 言い訳はしない、、

 あたしはただ現実の感情を、

 計算器に入れ、

 それからはじかれる、、

 値をひとつずつ踏んでゆくだけです、、

 こわい人間だ、

 こわい人間だ、と言い、、

 さらにすることは、

 さらに奥へ行くこと、、

 からだに声を掛けること、

 

 私には欲望がないと思っていた、

 しかし、欲望は、

 同じ場所を、

 掘れば、掘るほど、

 次々に出てくるものです、、

 からだを求めていた、、

 順番にきこえるあなたの声と、、

 それに全て似せたもの、

 あなたのなかに、

 時刻がはじまって、、

 それから先へ見えること、、

 

 なんだか液をだらだら交換して、、

 あなたのあつさが紛れ込んでくる、、

 私は、

 もっとこのなかへ行こうとする、、

 このなかはどうなっているのか、

 平気で、

 裸になってさぐろうとする、、

 全ての匂いのなかへ、

 あなたは頭から入ろうとする、、

 からだが、さめて、、

 あたしは、

 ほうられていた・・・