あたしはそう、底にあるの、、
つたない通路から、
歩を、
ひとつひとつ進めて、
ねえ、
あたためられてきたものがあるの、、
ね、
ここの時刻は静かでしょう、、
あたしのからだのそば、
うん、
次から次から漏る、、
私は、
その水の流れを前に、ぼうっとした、、
うん、、
これを含んでね、、
どこかさきの方へ通るけど、
きっと、
きっと含んでね、、
私は、
これら声がはらへ着くのを知る、、
うん、
どうと響いたな、、
あたしはいくらか糸が、巻きついている、、
先へ、先へ、
亡霊の身振り、、
あたしは足をスる、、
なんだか肌に、
ひんやりとした地面が含まれてくるぞ、、
あたしはここをのむ、、
のみこんで、、
内界の映像とする、、
あたしが歩く廊下、
どんどん来い、、
なかへ、なかへ来いという、、
なにか響きだ、、
あたしのなかへ束になって渡ってくる、、
あたりの響きだ、、
それが中心、、
それがかなたへ膨らんでゆくこと、、
さぐる、さぐる、、
ものの内部にあたる、、
これは何重、、
これはトオン、
これはかく細かい砂の飛び散り、、
うちへ、
うん、うちへ、、
どうぞ、あなたは、、
いつもその、
見たこともない表情から、なかへ、
なかへ入る、、
その下方でおそれ、
しずかにふるえている魂のひとかけら、、
あい、
私は映る、、私は映す・・・