<2735>「液のなかに住んでみたものの記憶」

 このヒのなかに、

 まったく、、

 すべてが入ってくる、、

 あたしは、

 日付のなかに、

 全く閉じられてしまったように感じる、、

 どこからその不安は来るのだろう、、

 まったく、

 からだを線に合わせ、、

 ひとりひとりで、きいていく、、

 あなたは順に、

 このことばのなかに、

 入り、、

 またいくつもの目盛り、、

 あからさまに増えていくのを、、

 しずかに感じながら、、

 あなたは潜る、、

 あなたは私のなかへ、、

 

 からだに小さなラインを引いた、、

 あたしが、そんな、、

 あたりまえのところへ引かれていっては、

 困ると考えていること、、

 これはどこから来るだろう、、

 私は、

 おもいのほか強い力で、

 それを持っていた、、

 これは何か意味を持っているとしたら、、

 わたしは応えて、、

 また、

 内自の声にそれを、

 足していくだろう、、

 あたりまえにはられたところから、、

 ずいぶんかわいてきて、

 風の案内を受けている、、

 その皮膚の集まり、、

 あたしは先へ、先へ、、

 集まろうとする、、

 わたしのからだの皮へ、

 それは何か、

 訊こうとする、、

 あなたと私は記憶で、

 たしかにつながれている、、

 その記憶のなかはどうするか、、

 たれか沸騰でもするか、、

 

 わたしの液のなかに、

 それぞれの人が住んでみて、、

 なにのトオンもなく、、

 なにのはたらきもない、、

 ただ水が立ち、、

 それが何を語るかも、、

 周りの膜によってうまく伝わらない、

 そうしたら出てくるよりほかはない、、

 なああたしの、

 そういうからだのつもりが見える・・・