<2703>「なかにはなす、液、身、」

 また、あの、同じ声だ、、

 わたしの、トオンに重なる、あの、

 みながそこから出る、、

 みなが増えて行く、

 あたしは、その、からだのなかみたいだ、、

 わたしは膨れ、、

 しずかにその場所を求める、、

 あ、

 今あなたのなかみたいだ、、

 どこに、

 どこにかぶさってきている、、

 それは、しずかに呼吸をする、

 あなたを挟む、、

 しずかに生まれる、、

 

 あたしが糸を吐いたとき、

 記憶から、

 透明な線をのばしたとき、、

 あなたはどこにいた、、

 あなたはその線の浮かれる場所にいた、、

 どこからあつまって、、

 ものが、

 いくつもの線にかえるのを見ていた、、

 あたしはしらない、、

 なぜ、

 なぜここはそんな姿のまま、、

 なぜここは汚れたまま、、

 あなたの呼吸の問題を、捉える、、

 はなす、、

 からだからなかにはなす、、

 ひとつの液体のそれぞれ、、

 あたしはなかにはなす、、

 ひとつの方法を見ている、、

 たのみながら、

 生まれてしまうにちがいない、、

 ねえ、あの、

 からだのちいさい、、

 弱い呼吸と、

 さしていたころだな、、

 どうだろうか、

 まっすぐに見ておくれ、

 あなたは景色につかまる、、

 

 あたしはなんにも感じていないと思った、、

 ここを、吸って、、

 ひとつ、舐めて、

 それでも、

 からだにしびれはともなう、、

 なにかが身体のなかで、膨らんでくる、、

 膨らんだまま、、

 あたしはひとつの美意識のなかへ入った、、

 それ、こっち、、

 あなた、あなた、、

 どこを見ているの、ねえ、ねえ、、

 うん、、

 私は、皮を剥いている・・・