<2836>「眠りのなかで細胞を揉む」

 色も手も戻ってくる、、

 あたしのはだのなかに、

 しらされて生まれたからには、、

 ねえ、

 どこから出るの、あなた、あなたは、、

 私は呼吸をしている、、

 私は複数の眼をしている、、

 ただまたアいた、、

 またかどからアいて、

 ひたすらに漏れてくるのを、、

 私は迎えて、、

 そのまま渦にする、、

 渦の使いのことを、、

 あたしは知り、

 あたしはころげ出る、、

 

 ああしらぬ、わずかなヒの、、

 光線の、、

 かどのなかで、

 まだほうけて、、

 もっとしらない、

 もっとたよりのない、

 小さなヒに戻し、、

 あたしが絶えているところ、、

 うん、

 透明な室へ戻り、、

 あたしはただここにいるだけ、

 おそろしいような回転の、、

 そのなかにいるだけ、

 ずっと奥深くから、、

 あなたを見てくるだけと、、

 声を掛けて、、

 ものが次々にすべっていくのを、、

 ただ捉える、、

 ただあなたの細胞のなかに、

 数える場所が増えていくこと、、

 あれを揉んでいる、、

 揉み込んでいくうち、

 眠りに入る、、

 あたしはそのなかの、

 ひとつの表情へ、

 振動を合わせて、、

 ぐっと浮かび上がる、

 からだなどどこへ、

 どこへ来たというの、と、、

 あなたの疑問が発する、

 発する、

 発する、、

 

 あたしはここを液で繋ぐ、、

 あたしは静かなマシンになろうとして、、

 いいや、

 人間は人間だということを、

 どこまでも組み込んで動くのだ、

 その方が、

 マシン化よりもはやい、と言っている・・・