まだ、
生まれたばかりの身体が走っている、、
私には、
原初の、
血の荒れがあり、、
それの勢い、
それの濃さに、
他ではない自分がふるえる、、
私は鍛錬する、
それは、
立派だからではない、、
底の底の、
どうしても我慢出来ないというおもいや、
底の底の、
本気でこの熱を流したいというおもいが、、
行き場を失わないようにだ、
私には優しさや、
穏やかさは、
どこか遠い、
そしてこんなに密接なものもない、、
おそらく、
のびていこう、のびていこうとすることは、
勝つこととはなにかが違う、
全く違う訳ではないのだが、、
練習を、繰り返し、、
しばらくして、そのまま、
透明な部屋に出る、
そこには目的も、熱意も、
意地も、
くやしさも、ない、、
ただ、
身体技能とひとつになり、
とけてしまった私があるだけだ、、
私は、
そこで自己を透明と規定する、
その底を、
荒い血が流れる、
透明な部屋は失せ、、
血の匂いにさらされて、
おそれた、
一個の小さい精神が、
日常の生活に、手をのばし、
身体を支える、、
身体はなにもうれえていない、、
あたしは現実を支持する、
支持するうち、
現実を忘れる、、
夢のなかへとけていれば、
あとはどうでも、とは思わない、、
あたしは、
空回りしている、、
空回りして、
かいた汗のなかに、
私の血が少しずつ入っていく・・・