あたしにはまだ過去、
水もなく、
からだもなく、、
ひとつの印象として、
この場に浮いていたことがあり、、
まだ生まれる声もなく、
はじまる耳もなく、、
ただひとつのテーマ、
ただひとつの道への眼差しだけが、
ここに残されているの、、
あなたが現実に、
見事にあなたの内時を混ぜて、、
融合していく、、
あなたは、
現実との接触が分からず、
いろいろな芸を身につけていった、、
それは、
何もそれで金を取ろうとか、
世界的に有名になろうとかいうことに、
つながっていた訳ではない、
ただ不安だったのだ、、
ここへ、
しかし持ち来ったものは、
実は底の方で、
しずかに、
おどさず、
焦らず、
私に使われるのを待っている、、
野球をまたはじめて思ったが、
一度身体に染みつくと、
私が野球を捨てても、
野球は私を捨てない、
身体は野球を捨てない、、
そんなところがある、
先人が、
長年かけて辿り着いたもの、
苦しみのはてに辿り着いたものを、
一瞬で掴めるように、
渡してもらっている立場であるから、、
その分しっかりと先を歩き、、
そしてまた、
その場所で掴んだものを、
後から来た人が、
ずっとずっと先へ行けるようにと考えて、
渡すこと、、
人間の仕事は、
繰り返したり、
後戻りしたりしている訳ではないと思う、
先に進んでいる、、
いやなことを繰り返すのは、、
それがどうしても避けて通れないものであるからで、
それでも内実は、
少しずつ変わっているのだと思う、、
先へ進む、
それがどういうことか分からなくても、
戻るという選択は取れないのだ・・・