<2962>「身体は忘れない、待っている」

 あたしにはまだ過去、

 水もなく、

 からだもなく、、

 ひとつの印象として、

 この場に浮いていたことがあり、、

 まだ生まれる声もなく、

 はじまる耳もなく、、

 ただひとつのテーマ、

 ただひとつの道への眼差しだけが、

 ここに残されているの、、

 

 あなたが現実に、

 見事にあなたの内時を混ぜて、、

 融合していく、、

 あなたは、

 現実との接触が分からず、

 いろいろな芸を身につけていった、、

 それは、

 何もそれで金を取ろうとか、

 世界的に有名になろうとかいうことに、

 つながっていた訳ではない、

 ただ不安だったのだ、、

 ここへ、

 しかし持ち来ったものは、

 実は底の方で、

 しずかに、

 おどさず、

 焦らず、

 私に使われるのを待っている、、

 野球をまたはじめて思ったが、

 一度身体に染みつくと、

 私が野球を捨てても、

 野球は私を捨てない、

 身体は野球を捨てない、、

 そんなところがある、

 

 先人が、

 長年かけて辿り着いたもの、

 苦しみのはてに辿り着いたものを、

 一瞬で掴めるように、

 渡してもらっている立場であるから、、

 その分しっかりと先を歩き、、

 そしてまた、

 その場所で掴んだものを、

 後から来た人が、

 ずっとずっと先へ行けるようにと考えて、

 渡すこと、、

 人間の仕事は、

 繰り返したり、

 後戻りしたりしている訳ではないと思う、

 先に進んでいる、、

 いやなことを繰り返すのは、、

 それがどうしても避けて通れないものであるからで、

 それでも内実は、

 少しずつ変わっているのだと思う、、

 先へ進む、

 それがどういうことか分からなくても、

 戻るという選択は取れないのだ・・・