<2685>「あたしは生むから、水を含んで」

 僅かな隙間に手を置く、、

 あなたここのところに、

 液を、液をくださいと、、

 そう、しずかに言っているのだが、分かるか、、

 ああ、きこえたな、、

 ここにはそうして、、

 いくつもの水が集まった、、

 あなた、

 なんとも遠くから、、

 私は光線を受けた、、

 うん、

 どこへもよろめいて、、

 どこへも確かめることが可能で、、

 はらわれて、

 なかに育って、、

 わたしは順にきいている、、

 わたしは順に育っていくのを、

 このはたできいている、、

 

 ねえ、

 まだ眠りのなかで、、

 あたしのなかに残った泡のこと、、

 少し吸って、、

 少し含んでみてはくれない、、

 どうだろう、、

 そんな微量なものでも、

 たしかにきこえ、

 育つものであろうかな、、

 わたしのそのふくらんだ、

 呼吸らしくあるものが、

 そのままここに、見えるものかな、、

 あなたはそちらの方から手を寄越す、、

 うん、

 そんなら何度も、

 しれたものだなという、、

 いくらかの言葉と、

 わたしはふれます、、

 わたしはしっていることの奥がまたあります、

 それにふれます、

 まったく手をしています、、

 どこから用意した回転か、

 そんなことは分からず、、

 ただこの線の中、

 あたしは含んだ水を、、

 爪のひとつひとつにまで届けます、

 そのとき光景がひろがる、、

 

 あたしは眠って、

 すっかりかわかして、、

 どこかしらない場所へ向けてめざめるとき、、

 わたしは生む、、

 わたしはその重みとともに来て、、

 この暗がりのなかで生む、

 ねえ、

 あなたは来て、、

 しずかに水を含んで、そこへ来て・・・