いずれゆっくりと伝わるから大丈夫なんだ、
あなたは死んでもいいとは思っていませんよ、
ただ、
いまは子ども時分に、
なぜあれだけ大人が真剣に、
楽しく、真剣にね、
と繰り返していたか、
それをゆっくりと理解し始めたところです、、
子どものころは、
真剣に、楽しくと言われたって、
早く家に帰って、
テレビを見たり、
ゲームをしたりしたいと思っただけでした、、
それはやはり、
いくら上手く機能していないとは言え、
家庭の庇護のもとにあったからなのです、
籠の中にいたからなのです、、
大人になると、
私たちは想像以上にむき出しです、
吹きっさらしです、、
なにも守ってくれるものがありません、
そうすると、
身体は元気でも、、
これは下手したら死ぬな、
ということを考えながら生きなければなりません、
それは、きっと、
父親になっても、
母親になっても、、
おんなじことでしょう、、
守る立場なのであって、
守ってもらえる立場ではないので、
吹きっさらしです、
吹きっさらしのままなのです、、
そうすると、
私たちのような大人に出来ることは、
一瞬を、
一日を、
真剣に送ることだけなのです、、
必ずそこに、皆、
どんな形であれ辿り着くのだと思います、、
また、
いい気になって調子に乗るのでも、
自分をヘコませているのでもなく、
もとよりそんなことをしている時間はもう残されていない、
今日でひょっとしたら、
お前という人間は最後かもしれないよ、としたら、
楽しく行くしかないのです、、
あのとき大人たちが、
必然的に到達していた場所に、今、
私もゆっくりと到達しつつあると思います、、
生まれたときから私は人間ですが、
とても人間とは思えないようなところからはじまって、
だんだん人間になってきた、
吹きっさらしの場所に立ってはじめて、
人間とは何かがだんだん分かるようになってきた・・・