<2928>「からだがたちきられ、自然光が差す」

 ええっと、

 ただ身体がおし出した、、

 まだどこへ着くかも知らない、

 空気が、

 この空間で遊んでいる、、

 あたしには、

 しずかな、

 まっしろに集まった景色が、、

 ここに浮いている、

 ここにただばらばらに吐かれている、、

 あたしはこわいかこわくないか、

 それすらも定かでないまま、

 あたしは水や水や、、

 ひどい時刻の、

 ぎりぎりのところで完成する、、

 からだがただたちきられ、、

 しぜん光が底からさして、

 あなたは完成する、、

 

 あなたは美のはたでひとつの膜を取る、、

 膜があなたにも生まれたこと、

 膜があなたの泡立ちのひとつひとつを受け取っている、

 あなたは流れていく、

 かるく、

 からだが流れていて、

 水ばかりであることを知るものとして、

 あなたは存在の中に、

 こうしてあった、

 こうして生まれきっていた、、

 きっとそんな存在などなにも、

 本当になにもしらないころから、

 あなたはここに用意されきっていたのだ、

 あなたは存在の泡たちに挨拶され、

 ここに生まれきっていたのだ、

 見ろ、

 ひとつの液の検討が始まる、、

 その場の香り、

 その場の形から、、

 しずかに続く集中がはじまる、、

 あたしはそうして、

 つめたい地面にとらえられ、

 そこに寝転び、

 固有の、

 振動の辺りを探すことになる、、

 

 その回転数に耳を澄ませながら、、

 あたしは角度を持ち、

 あたしはカタコトと鳴る、、

 からだのかたちのひとつひとつ、

 そのさなかに、

 わずかに、

 かたまった私を流していく、、

 だれだ、これ、だれだ、

 だらだらとながれて、、

 ひどく、、

 しらないここちするだろう、、

 私は、真剣と、眠りだ・・・