僅かな身体の振動数から、、
ここに、
生まれては溶けてしまう、
ひとつの感慨をはかる、、
あたしは、その、
ひとつひとつのものの重さを見ている、、
からだのなかで見ている、、
からだには、
あなたのフォームが映り、、
私には、
静かな回転の時刻が映る、、
わたしは構えている、
時間に向けて、
何に向けて、、
ひとつの時刻が、
私に対する、
構えを出してくる、、
私はそんなヒのなかざまで、、
しずかに垂れたあと、、
ここで私が過ごすことを、
いちいち確かめている、、
からだに歴史を残すため、
あたしは、
先頭に立つという気概ではない、、
ここから、、
新しく波を打ちつづけ、
この響きがどこにでも届くよう、、
あたしは何かを恨んでいるだろうか、
あたしは何かを許せていないのだろうか、
どうもそうではないような気がする、
あたしは自分の時刻に出ただけだ、、
軽々と、
この風に乗り、
そういえば、なぜ、しばらく、
しらない土地で、
風に流されたくなるのか、
それはその土地と、私と、
記憶とを、
束の間一体化させるための、
私の手順です、
私の方法です、、
子どものとき、
なぜそうするのかも分からず身につけた、
私の挨拶の在り方なのです、
長いこと この場所で、
過ごさせてもらった、
ひとつの旅人のように、、
私は、
何かにつかれでもしたように、
ひたすらに歩いている、
歩いて、
歩いている、、
からだにはいつも風が来てくれる、、
あたしが生きるように・・・