<2785>「すべて過去ほうけに、過去存在内外に」

 からだなんてひとつもしらない、

 みたこともない、、

 どこかをおさえているのね、

 あたしは、、

 これはなかなかの、

 からだのなかにうもれたということなの、、

 性として成り立ち得る、

 それがどうしても分からない、、

 わたしは淡々と、、

 この日のなかに近づく、

 からだはかたい、、

 あたしはなにをイメージする、、

 このふたつの意識のわれのなかで、、

 あなたは泳ぐ、、

 

 泳いだら、

 すべての記憶の皮が剥がれて、、

 あたしは零度に、、

 そこから膜をつくり、

 生まれる前へ来る、、

 ただ場所が、、

 いくらか日を経過する、、

 しらない線が、

 僅かにのびる、、

 僅かに声がここに届く、

 それは、

 招んでいる声ではない、

 いらだった声、

 うたがっている声だ、、

 あたしは線を引っ込める、、

 引っ込めた線はどこへ行きますか、、

 当然はらなかへ、

 内奥へ、、

 うん、

 からだの癖は、、

 あれも、これも、、

 すべてを内側の線へとかえていくものとしてある、、

 あたしはしずかに水を見つめる、、

 次々生まれては流れる、、

 この水を見ているのだ、、

 からだはらうか、、

 すべてとけてしまえばいい、、

 すべて過去ほうけに、

 過去存在内外に、、

 完全にまみれてしまえばいい、、

 

 からだからはじけて、、

 道理のない、

 存在の真透明な、、

 仕方の、内部へ、、

 あなたが軽やかに駆けて、、

 二重に生まれる、、

 二重にこの底をきくに及ぶ、、

 あたしのはたいたの、、

 水とともにこうしてはたいたの、、

 どうして拾う・・・