胚胎する声が、
あたし、
あたし窓のそばで、、
そこが、液にうまり、、
くぐもった音声が、
次々に姿を変えるのを、
眺めていたよ、、
ああ、
かんたんな声を漏らし、、
あたしがまたその声の膜の中の、
存在に戻ること、、
つつまれている場所ですぐに声が、、
あなたの柔らかさに重なる、、
ひとつの夢の形、
あたしはまだ水のなかにいて、、
しずかな断片として、、
この揺れのなかで過ごす、、
あなたどうして、
あなたそこよりほか、、
声など、どうして、、
ここに集めえられようか、、
私の姿、形、
どうして捉ええようか、、
日々のだこく、、
日々の刻みのなかから、
だんだんと、、
あなたの成分が、、
あなたの匂いが、
立ち上がってくるように 見え、
これが姿、、
これが私が外に見たいもの、、
ながれて、
ながれてついて、、
しずかに液の垂れている、、
あたしは吸いにいかない、
ただぼうっとしているだけだ、、
あたしには原イメージ的なものしか、
理想としてはないのかもしらない、、
そこへ入れかわり立ちかわり、、
代替のように入る肉、、
しかし私がほしいのはその肉ではない、、
あたしがほしいのは原イメージだ、、
そこではしずかな音楽も鳴っていない、、
音のない滴、、
まだ水になるまえのものの、
存在が、
いちいち私に知らされている、、
そんな場所で過ごした、、
私は浮かれていなかった、
ここにくるとものがさらにしずかになる、、
だれがいたか、
そんなことも忘れる、、
呼吸がする、、
なびくあたまのものおとがきこえる・・・