<2761>「静かな場所の道具」

 あたしは小さな場所へ立った、、

 以前、

 激しく、争いの満ちた場所は、

 時間とともに、

 静かに踏み固められ、、

 私は、

 無音を享受している、、

 私は、

 ここで見事道具となっている、、

 姿が、

 ただあると姿は、

 どこに行くかは分からない、

 空間に、

 少しずつふやけて、

 とけてきたことを、、

 ひとりで思い出す時間、、

 

 からだが、私に向かい、

 描いているもの、

 あたしは創造する、、

 しかし、、

 呼吸は、

 一度に一方向で作られていくのか、

 私の中を通過する、

 あたしは、

 過ぎてきたものを、

 懐かしさでも、

 かなしさでも、、

 無興味でもなく、見つめる、、

 ここに、

 今の生の全てがあるのだ、、

 私は張り巡らされている、

 私はそれを掴まえるし、

 私はそれを掴まえない、、

 呼吸が、

 次から次へと生まれてくること、、

 私には何の事、

 何の事はどこ、だれ、、

 私にはただ垂れたこと、、

 あなたの線を見ている、、

 

 かたく包まれた、、

 そのもののなかに、

 表面のひんやりとした部分の、

 表情は伝わっていくだろうか、

 位置を、

 こまかくかえて、、

 あたしは人間の先へ行こうとする、、

 人間の根のさらに下へ、

 向かおうとする、、

 あなたがいくつもの声を持ち、、

 そこにあらわれては、、

 いくらでも、、

 からだを長くすること、、

 あたしは仕事であること、

 道具であること・・・