<2849>「ねえ、生まれて、戻って」

 ねえない、ないの、

 ないぶの、

 内臓の、その、中心に、

 あなたも、また、

 からだごと戻ってほしいの、、

 私知らなくて、、

 こんなに水が豊富にあって、

 全部流れるのとか、しらなくて、、

 もうとっても分かったし、

 だから、

 戻ってほしいの、、

 戻ってまたからだになって、、

 

 あたしはめざめて、

 すっかり落ちたものの量を、確かめる、、

 そのことに愕然とするわけです、、

 また息を吸うところからはじめましょう、

 ね、

 つぎつぎつぎつぎ、

 下の方で、湧いてくるの、なに、、

 あたしは手をし、、

 一番表面の、

 なかを探るようにして、触れてみる、、

 あたしの手では音は取れないけれども、、

 うん、、

 存在が、

 これほどまでにつめられてるのが分かるよ、、

 はじまって、

 あなたまたはじまって、って、、

 からだが言うには、、

 あたしまた巡りのはじめ、

 そっくり漏れたんだけど、

 そっくりあらわれて、、

 またこのおとのはじめにきて、、

 あたしは入ったものを、

 つぎつぎに畳む、、

 からだが、盛り上がってくる、、

 あなたが全身からのたよりを、集めて、

 その僅かだけ声にする、、

 よく確かめて、、

 あなたはその先にもいる、、

 ゆっくりと見ているのが、、

 この肌でも分かる、、

 

 うん、

 わたしは見られていることを、

 もう少し上手く取り込んだらしい、、

 あたしは振動の形、

 振動の素振り、、

 もう、

 どちらが主であるか、

 少しずつ分からなくなって、きているね、、

 あなたが前面でもないけれど、、

 あたしは要素を掬っているのでもない、、

 からだになってきているだけ、

 きこえる・・・