<2732>「怪物の口の底で咲く」

 あたしはまだ肌の枠組みのなかへ、

 身体を挟み、

 どこか、

 回転の異なる、、

 しずかなもののなかへ、、

 あなたも混ぜる、

 あなたはこの感激のなかに、

 ゆっくり始まっていく、、

 あたしは、いちいちを見ていた、、

 揺れる、、

 からだがどこに向かうかなど、、

 しらずに見ていた、

 

 あたしはまたその隙間に、

 からだごと、

 ながれごとはさまり、、

 ほてっていて、、

 どこを照らすの、

 どこからまたさがしてゆられだすの、、

 あなたはしらないのだけれど、

 あたしは順に走ってゆく、、

 あたしは分からなくなっても、、

 ものごとのなかにまぶして、、

 またヒのさきを見ていて、

 あなたはかなう、、

 あなたはその欲望の表現にかなう、、

 しかしどうだろう、、

 からだから液が流れること、、

 あたしが眠っているあいだ、、

 あなたが次々に生まれてゆくこと、、

 わたしは、僅かな視線となり、

 ここに、

 あたらしい面を渡す、、

 あたしから出たの、

 いいえ、、

 それはあなたに入ったのです、、

 そう、、

 かんたんなからだのつくりだと思った、、

 どうやらそうではないみたいだが、

 あたしはごくあたりまえにそう思う、、

 あたしはふきはじめた、、

 からだなど芽、

 からだなど幹からくる振動、、

 あたしのはこのなか、、

 

 だれからさき、、

 だれからこのあいだのさき、、

 まだはいる、

 まだはいる、、

 これは包まれて、、

 あたしはずっと先で、

 咲こうとしている、

 続けて脈を打とうとしている、、

 あたしは怪物の口の底、

 はいって、

 はいったままにするようで・・・