さあ、穴についた、、
私は、
こんだここから少し、、
壁の肌をもらっていく、
いくついくつとさわっていく、
そのとき、
あたしの目の前にある、
その風景、
その様式、、
あたしは夢の中にあった、、
なにかがある、
不安を、
もっともっと、
身体の底へ沈めて、
深化しろ、、
あたしは具体的に身体を見つめる、、
どうぞどうぞ入ってこい、
生きていることの、
この異様なスピードに、
我々は、
気づかないように出来ている、、
でなければあるとき、
大きく驚いたりする必要もないのだ、、
笑った、笑った、
かげの道、、
あたしはずっと隠れていると思っていた、、
いやしかしむしろ、、
目に見えない場所に、
室を作ってきたんだ、、
あたしは再びそこへ、
現実から戻って還ってくるとき、、
からだの発する空気が、
まるごと変わってしまうのに気がつく、、
だれ、だれ、
そこの方で、
私に声掛ける人、、
私は、
あなたが大切だと言われても、
それは、どこか遠いところで、
私には関係がないかのように鳴る、
ひとつのぼんやりとした音になるだけだった、、
なので、
私は遠くを見て、
ははあ、
そうなんだね、と、
ぼんやりした存在で応える、、
あなたはどこにもいないのだろうか、
液の中で、
液の中のものたちの、
出す音を黙ってきいて過ごしている、
そこに私があるのだろうか、
少し遠い、少し遠い、、
あなたは視線を迎える、
私は立っている・・・