<2844>「現実も、透明の室も、生きています」

 指をさして黙って立っている人がいます、、

 私も、その人の横に立ち、同じ方向を見ます、、

 あたしたち、

 あの場所にいましたね、

 今、あなたは、、

 私の音声のなかにいます、、

 そうしてあなた自身の、

 粒や、

 幾量かが起動して、、

 この波に乗ってください、

 あった場所に行ってください、、

 私はそのとき、

 うけいれるか、拒否するかの、

 どちらでもないのを、

 少し不思議に思った、、

 

 あなたの音声上、、

 これは、

 しかし壁やら、

 天井やらに染みたらいいですか、

 うん、

 まわりには応答すべきなにものも、

 本当に何ものも残っていない、、

 そこで、

 私は僅かに渦を巻くことにする、、

 ねえ、

 人間が死ぬことは一回きりですね、

 ええ、

 では、

 行った方がいいと思うこと、

 ありますか、

 あります、あります、、

 もういつ死んでも大丈夫だと、思えますか、今、

 思えません、思えません、、

 ねえ、

 あなたは生きているんですよ、

 ええ、

 現実に影響を与えます、、

 ええ、

 大丈夫、、

 あなたが現実に生きていることを見留めると、、

 あなたが大切にしてきた、

 透明な室が、

 ただちに消えてなくなるような、気がしているのでしょう、

 ええ、全くそうです、、

 それは違いますよ、

 あたしたちの付き合いの初めは、

 6つか7つのころではないでしょうか、

 ええ、

 そしてその種は、

 あなたがお腹のなかで水に浮かんでいるころからあるのです、

 むしろ、、

 逃れようとしたって逃れえないものとして、

 透明な室はあるのです、、

 ええ、、

 あなたは現実も、透明な室も、

 両方を生きる必要があります・・・