映像が四方に飛ぶ、、
あたしは窪みにいて、、
ただ、
これらを生み出し受信する、、
ひとつの皮の中の運動に、
ぴったりとくっついていた、、
具体的な、
骨組みを作る仕事がまた、
皮膚の外にあり、、
あたしは水を浴び、、
内と外との、
連絡係をつとめる、
その水に、
しずかな温度を向けている、、
ねえ、裂ける、、
裂ける裂ける、
水が落ちていく、
落ちていく落ちていく、
どんどん落ちていく、、
あたしの、暗の、
根の辺りに、
黙って立っている、、
そこから何かが生まれるとは思えない、
黙った、
しずかな暗部に、
そこは、水を含んでいるはずなのに、
さわっても、
ちっともしめらない、
つやつやとしている、、
機械が体操しているの?
つめたい、
コンクリートのような匂い、
それからつたや葉や、
木の匂い、、
生きものはいない、、
私は発声してみる、、
すみません、
私を発してみてくれませんか、、
少しでもいいです、、
それが、
お前が生まれようとしているときの言葉だな、
え、
、、
うっかりしていた、、
あたしは口を滑らせたことが分かった、、
水がだんだんふえてくる、、
上方も、
少しずつ明るくなってくる、、
生きものの声が、
少なくともふたつはする、、
あたしは見てはいけない顔がある、
と少しの振るえもきたさずにおもった、
でも、
見ない訳にはいかないと、
これは決意とよべるのかどうか・・・