<2759>「からだをまわして少しずつほどける」

 かたちのない、

 その隙間から、

 延々と漏れていて、、

 私は、

 黙って手をします、、

 黙って身体を向けます、、

 あたりまえだが、

 こんな流れを見ていると、、

 あたしの成分は、

 目を回しそうです、、

 どこか、

 暗いところが用意され、

 あなたは、

 そのまま回転しそうです、、

 

 しずかにこの浮き上がりのなかへ移り、

 あたしは身体をばたつかせる、、

 水がそれぞれに分かれ、

 思い思いに呼吸するところ、

 あたしは、

 訳も分からずしずかに見ていた、

 遠くで、

 誰か招んでいる声がする、、

 あたしは、

 その声の、芯の辺りに、

 身体を近づけてみた、、

 肌がやけていた、、

 まったく、

 全てが染みてしまったあとで、、

 あなたは、

 この響きのなかに、取り残されていた、、

 すべてを見ている、、

 しかし、

 私に知りえたことはなんだろう、、

 落としてきたものを、

 ひとつひとつ拾って集めたいという衝動に、駆られ、

 つい遠くまで来た、、

 どこから戻る、、

 あたしは、

 空隙を増やすことで、

 瞬時にそれを解決しようとした、、

 

 あなたの肌はここ、、

 私の振るえはなか、

 あなたは、その、

 慎重な手つきのなかに、

 まったく新しい格好で、

 生まれ続けようとしている、、

 生まれ続けようと、

 次々に湧いてくるものを、

 ひどく遠いもののように思う、

 それがわたしの視線でした、、

 あなた、あれ、、

 私は、ある、、

 あることから、全てが渦を巻き、、

 少しずつ、ほどく・・・