<2720>「皮膚の瓦礫の隙間、あたしは黙っている」

 肌居を済ませて、

 あたしは一歩、なかへ、、

 彼方の呼吸を済ませて、 

 あたしは一歩、静止時へ、、

 緩やかにのびてくる、

 からだが一番にのびてくる、、

 どこを見ているのだろう、

 わたしは、回転の、ヒ、、

 ただ、

 ながれるに任せて、

 そこにいるものを次々に入れる、

 あたしは帰ってくる、、

 あたしはものの沈む先へ、

 ひとりで帰ってくる、、

 

 ねえ、

 水のなかへおかえり、

 あなたの呼吸のなかの、

 その水へ、おかえり、、

 どこから来たの、

 わたしのなかの手が言う、、

 しらない、

 これらは粒だから、

 あたしには分からない、、

 あたしには方向は分からない、

 からだのいしのはて、、

 その水が、黙っているところ、、

 ふたつになり、

 あたしを見ているところ、、

 あたしはえらく水みたような、、

 こんな肌居でもって、、

 時を経過させたのか、

 さまざまの泡、

 わたしにきこえるところの、その、泡の、、

 かくやさしく泡立たせるところを、

 おい、

 そっくり見てはくれないか、、

 からだ泡立ちはじめる、、

 あ、

 皮膚の瓦礫の隙間から、

 あなたの断片が漏る、、

 あたしは漏る、

 ことばのえきとともに漏る、、

 うけるつち、

 ほほえむ光線、、

 あたしの迷路の出入口、、

 

 あたしはどうしてと、、

 そのさびしさをまた粉微塵にして、、

 あたしのなかに含め、、

 あなたの、その、

 悪ともよばれえないところ、を、

 しずかに見ていく、、

 ああ、

 あたらしいヒの仕方、、

 あたりまえの回転の下、に漏れる水・・・