あたしはまだ用意された肌のなかにあって、
うっすら眠っている、、
軽く言語を重ねて、、
今の舞台へ降りる、
あたしは何度も演技してみせるだろう、
容れ物は、
カラではない、
その外枠があれば十分だ、立派だ、、
あたしは液体の、
私の皮膚の裏について、、
しばらく時を過ごすのを、、
黙って見つめている、、
あなた、、
もう少しあたたまって、
空気になりなさい、
空気になって、
私の道を作りなさい、、
水はうなずいた、
あたし言語の中にも外にもなく、、
これはのびる光線なの、
光の束を、
あなたしずかにほどかないで、、
そのまま、、
電熱を受けて、、
あれからだほぐし、、
まだしらないのね、、
あたしなかで転び、
探るような目、、
どこから入るのかしら、、
なんで、
なんでこの人は穴しかないのかしら、、
あたしは、
この人のなかに来たって、
どこにも着かないのじゃないかしら、、
そうして、
そっと流れる、、
あたしがこんなことで血を流すとでも思う?
ながさない、
涙だって、、
あたしは、
うん、
私はそういった人の、
目の、
はげしい憎しみや、
拒否の力を見ていた、、
それは私という人間が生んだことだ、
私は含んでいこう、、
これは重みになる、、
どこに飛んでいくか分からない人間の、
ひとつの重みになる、、
私はあの、
家族がたまって、
暗い時を一緒に作っている映像を、
はやく振り落としたいもののように感じた、
その線の先に生まれた人間だ・・・