呼吸の粒のさわりが見えて、
あたしはそれについていく、
私はどこにいるか分からないから、
これがどこか分からないから、
包んでいたものは全て解体し、
解体されてしまったあとで、
私は呼吸が可能になったあと、
どこに行くのか、
どこに居るのかだけが分からないから、
あたしは設える、、
透明な室をあたしのために、
私はその中で連打する、、
ものすごくゆっくりと、
私はそのなかで連打する、、
生まれる響きに、
私というひとりの人間が住む、、
あたしはいつもここに粒が、、
数粒落ちてくるように見え、
あたしはそのなかから僅かにひろう、、
書いてあることを、
少し確認する、、
一瞬で、
全てが分かり、
一瞬で、
全てが変わってしまう、、
私も溶けてしまう、、
ひといきでからだを運び、、
またこのなかへ帰ってしまう、、
ねえ、
どこにいるかは分かる、、
それは分かるの、、
しかし、
ここにいて、なぜ、
いちいちが、当たり前に可能なのか、
それが分からなくなるよ、、
こわいよ、
それで、
私はせっせと透明な室を作る、、
あたしは死ぬ訳にはいかない、
あたしは、
あたしだけ不意のことで死ぬ可能性がないなどと、
思い上がっていることもできない、、
こわいですよ、、
ええ、
これはこわいですよ、、
でもまた石を運ぶ、、
時折ふっと息をつき、
恍惚境へ、
空を見て、、
ときどきもっと前の時間へかえって、、
またからだたちはたらく、、
あたしは粒を見る、、
粒はいくつか死んでいて、、
私に時間を渡してくれる・・・