<2838>「水を容れて、捨ててください」

 ただカラカラになって、

 水を欲してくださいと言うのね、、

 あなたのその発話から、

 私は宇宙に入る、、

 宇宙に入って、そこで寝る、、

 そこで目覚め、、

 たくさんのヒのものごと、、

 うん、

 からだ青い、

 青い、青い、、

 からだ青いねえ、あなた、

 うん、と、、

 うなずいて過ごすのよ、あなたは、、

 

 どこかから来た人、、

 まったくほうけて、

 強い風の当たる場所に、

 しずかに用意されてしまった人よ、、

 どこ、どこ、、

 からだたち、どこ、、

 どこを巡るの、、

 形があるね、、

 香りがするね、

 ものはまだよく揉まれている、、

 うん、、

 なんだかはじまった、、

 なんだかあたたかい場所で、

 ゆっくりと始まった、、

 わたしはかいほうの、

 その粒の速度に、

 ゆっくりと合わせるよ、、

 あたしには無数のあたたかい風が当たり、

 うん、どこへでも浮かぶよ、

 あなたもそうだろう、、

 ねえ、

 根源のしるしに、

 あなたをどうぞ、、

 あなたもまた、、

 次々水にあなたを混ぜて、

 捨てていってください、、

 それがメッセージ、、

 それがあつまり、、

 わたしは肌の中で、

 幾量もよろこびますよ、、

 

 ねえただ時空、、

 ただ地面一切、、

 ただこの内臓たちの静けさ、、

 あたしはたくらんでいない、、

 あたしはもう一枚中へ入る、、

 中へ、ごらん、、

 映像などない、、

 中へ、中へ、、

 あなたが無限に長いあいだ、招んでいること、、

 そのなかへ、、

 あたしもまただらり、と肌を垂れる・・・