<2837>「通路で、私たちはまた出会ってしまう」

 着地してはまた息を吐き出す、、

 あたしは、

 まだ、、

 外界の、その先へとのびていって、

 呼吸をもらう、、

 呼吸が複数の影、、

 呼吸がいくつもの出合い、

 あたしは、、

 なにか異様な暑さのなかで、

 何かを、

 全てを、

 奥の方に折り畳んでいる、、

 あなたが招んでいたともしらず、、

 

 私たちはまた会ってしまう、、

 ちがう時間を、

 共有出来ないものを、うちに、

 いくつも折り畳んで、、

 それは表情のなかに全的に出て、

 この眼はしかし僅かしか、

 それを掴めない、、

 あなたも私の全的なメッセージにあたり、

 僅かしか掴めなかったと、

 同じ感慨をもって、

 ふたりは微笑む、、

 なつの、

 木や葉の多い季節に、

 そうしてふたりで少し出てみよう、、

 出来るだけ、

 内容ではない、、

 ふたりだけの声のその、、

 少し水から出たところを、

 お互い聴いていよう、、

 この出会いはさびしかった、

 あなた、あなた、、

 私はさびしかったのかな、、

 もう少し揺れている、、

 あなたのなかにいると少し眠くなる、、

 それは、あなたが、、

 通路を持っているということで、、

 

 あなたと出会い直すため、、

 私は関係のない道に出る、、

 この通路の呼吸、、

 ひとが少しずつ、、

 健全にかわいていく感じ、、

 あたしは通路の 機械的な匂いに、

 おどろくほどに安心し、、

 どこかに置いてきた、情感を、、

 うちにみとめて、、

 ああ、

 現実というものはただ存在するだけなのに、

 どうしてこうも不思議だろう、、

 あなたをまた語らせる、、

 そういう管が、

 どこかに通っている、、

 それは身体をあらためなおすことです・・・