<2781>「存在する秘密が、あなたの手を通過していく」

 あたしはものを求めているのか、どうか、、

 それはとても分からない、、

 しかしあなたの液は熱くなる、、

 からだの奥で、

 からだの周りで、、

 次々に、、

 あなたの歩行もまた、

 熱さを増した、液により、、

 ここへ流れることになる、、

 あなたが歩行すると、、

 違う世界の入口に立っている、、

 これは、

 なんのいんちきも使っていないのに、

 現実の場所ではないみたいだ、、

 

 あなた内奥からください、、

 もらったそばから、

 次々この手から、

 ぼろぼろとこぼれるとしても、、

 あなた、

 これをください、、

 私は透明の日々に、、

 この液を流している、、

 あなたが次から次へ、

 生まれていること、、

 かたまりがついに、、

 そこまで見えてくること、、

 普通に手の仕事を生きるようになった、、

 うん、、

 この辺りにはっきりと見えて、、

 あたしはいくらも混ざった、、

 あたしはその香りのするなかへ、

 幾度も混ざった、、

 ある当たり前の気分のなかへ、

 すっかりと入っていく、、

 そのからだのモードがあった、、

 ねえ、

 はっきり見ていてね、、

 うん、しかし、

 はっきり見ていると、、

 それは大したものではないように思えてくるね、、

 ね、

 時刻が生まれる、、

 会話が生まれる、

 存在する秘密が、、

 少しずつ、

 あなたの手を通過していく、

 

 ねえかなりくらい、、

 かなりなにも見えないところから、、

 あなたは呼吸を何重にも受けて、

 生まれてきたのだよね、、

 はっきりとは分からないけれど、

 多分そうなんだ、

 この液、あたたかいね、

 ね、この液・・・