<2822>「私は、色のついた人間ではない」

 ひとつひとつ、

 身体のフリから、

 迷わず、

 あたしはスムーズに、

 もっと、

 身体の先へ行こうとして、

 あたしは振り向き、、

 しずかな、

 呼吸のなかでなんども浮かび、、

 あたしは、

 いつもこの場所の回転のなかに来る、、

 

 あたしには、なぜか、

 しらないあなたのことは、

 入っていなかった、、

 あたしは日時へ、

 順番に、呼吸を落とすだけ、、

 まったく話すことも、

 話したいことも、、

 なんにもないと感じ出したのはいつだろう、、

 中学生ぐらいだったか、

 その芽は小学校の一、二年生ぐらいのときに、

 既に生まれている感覚はある、、

 父が、、

 全身で私を気味悪がったのも、

 無理はないと思えるほど、、

 多くの人にとり、、

 小学校や、

 中学校は、

 自分の子どもを介して、

 もう一度繰り返すに値するものなのだろうか、、

 私は、

 子どもがかわいそうになるのではなく、

 私が、たとえ子どもを介してであれ、

 それをもう一度通過することに耐えられない、

 見ていられないし、

 きいていられないだろうと思う、、

 

 そうすると、、

 私は牛河さんのように、

 青豆のように、、

 何か、

 自分が集中出来る仕事と、

 身体とに注目して生きるほか、ないであろうと思う、、

 女の子に好意をもたれて、

 そのことを嬉しそうに微笑ましそうに見つめていた両親を見て、

 この人たちはどういうつもりなのだろう、、

 そういう経過の末の末がここなのに、

 そこが地獄だったと、

 知っているはずなのに、

 一体この人たちはどういうつもりなのだろうと、

 思い始めた頃から、私は、

 世間の普通の人と、

 共感しながら話す言葉を持っていない、、

 申し訳ない、、

 私は、

 色のついた人間ではない・・・