<2797>「誰に責められる訳でもないはずだが」

 あたしのことは、

 よく知らないの、

 ごめんなさい、私が、、

 何でこんな表情なのか、

 ただ生まれただけなのか、

 水で幾度も揉まれていくうち、、

 ここへ着いたのか、

 次々に混ざるなか、

 存在ごと、

 こちらへ流れてきて、、

 あなたは声を発している、、

 

 あたしは、

 うまく、性であることを捉えられない、、

 ずっと、

 いない人としてあろうとした、、

 それには、やはり、

 性があってはならない、、

 目標のための禁止、というよりは、、

 もっと核の、、

 いやだ、いやだという、

 幼い子どもの泣き声に近いもの、

 だから、

 その響きのなかで、

 形とは違う生を、

 この内部に産んでしまったこと、、

 そのことで、

 内外は戸惑います、、

 あなたが全てに向けて、

 半ば反動的にひらいていくことのあるのも、

 性の不在を、

 別の仕方であらわそうとする行いなのでしょう、、

 あたしは、

 一対の幻想を、、

 避けるべき、

 気持ちの悪いものとしてとらえるようです、、

 そのあり方が、

 私の気味の悪さに繋がるようです、、

 

 だから、

 通常段階を踏み、

 仲良くなり、閉じる幻想を、、

 一番警戒しているようです、

 それは、

 見たくなかったものをもう一度繰り返す、、

 暗い通路への、入り口なのだと、、

 私は複数になり、言っているのです、、

 あたしは普通に、

 無数の呼吸を繰り返すことで、

 透明になれたと妄想することがあります、、

 でもそうじゃない、、

 私は、

 あまり社会の構成原理と違いすぎてしまい、

 透明どころではないのです、、

 ですから、余計、

 透明な時間を必要としています・・・