<2812>「日常は呼吸しているのかしら」

 ただの物だ、

 道のなかにある、、

 ただ、かろやかなものだ、

 私は、

 私はこれしかないと、

 思っておどろくことがある、、

 無限にひろがりつづける、

 それならばあの映像はどこだ、

 とひとり思う、、

 

 私はどこかに行こうとしているのではない、

 次から次へ、

 その重みを、、

 ひとつひとつ引き受けていくだけだ、、

 ここには静かな世界がある、

 ここはまったく呼吸していないみたいだ、

 全然違う風が当たる、、

 私の無感の穴も、

 無言でいることはできないみたいだ、、

 私は流れている、、

 リラックスしていない、、

 もう少し深くへ、

 そっと深くへ、

 順番に、

 あたりまえに声をききながら、

 はいりなさい、、

 私はこわいな、、 

 身体には力があることが、

 人間が、

 こんなにも変更可能であることが、

 あなたは生きていく、

 私にとってこれは変な時刻ではない、

 しかし決して簡単な秒数でもない、、

 重みは、おそらく、

 内部から来る、、

 しっかりと、

 この場所に固定される、、

 そういう場所へ来る、

 ああなんだそうか、

 重みなのか、、

 よく知った場所へ来た、、

 

 なぜ人は己を賭けるのだろう、、

 なぜ全てを注ぎ込むことができるのだろう、

 ただの生物なのに、

 ただの生物ではないのかしら、、

 日常は静かです、、

 日常は呼吸しているのかしら、、

 あたしは、

 自分ができるとかできないとか、

 そんなことはいいんです、、

 しかし、、

 あたりまえにゆっくり歩いて、

 出たこともないようなところへ、

 気がついていたら出ていたいと、

 思う気持ちがあります・・・