<2693>「どこからのその両の手だ」

 あたしはそこに声をついて、、

 なにから来る、

 ものがたくまれる、、

 ものがはこばれる、

 私はいくつもの印について、、

 からだを、そとへ、、

 しずかに放りながら、、

 長く、生まれて、、

 私は入る、、

 私はその、見えている景色のなかへ入る、、

 私はひらいている、、

 私は軽々と捨てられている、、

 

 おい、なにだ、、

 この巡りはなにだ、、

 からだから鳴るのか、

 どこを見ていた、、

 どこからおりてきた、、

 それぞれの映像を探して、、

 どこから来るのか、、

 私は運んでいた、、

 それぞれのリズムの、

 ただのはてにあるものとして、、

 私は運んだ、、

 私は先を見ていた、、

 ここに育っていること、

 ここに始まって、、

 ひとつも残らないこと、、

 あたしの色味であること、

 あたしの光景であること、、

 しずかな水の中に住み、

 またしばらく始まる、、

 あたしのなかではじまる、、

 それぞれに似た、

 それぞれに集まった表情、、

 どこから来た、

 どこからその手は集まってきた、

 おい、

 どこからの集合だ、、

 私が駆けて、、

 その夜の中で交代する、、

 隅々まで駆けて、

 なあ、おい、、

 ひとのからだが次々に漏れていく、、

 

 あたしは存在する悲しさを、

 申し訳ないという悲しさを、、

 どこへひたしていたらいいだろう、

 私は声をする、、

 しずかな重みを持って、、

 しずかな両の手でもって、

 あたしは異常な熱なのだろうか、、

 気味が悪いのだろうか、

 どこへ入るそのからだ、、

 あたしはちゃんと水に浮かぶか、、

 どうなのか・・・