<2803>「私の無数の生まれが落ちる」

 おいお前は、

 いったいなにの重さだ、

 なにの振動なのだ、

 ここいらまで来て、、

 どういう身体のつもりなのだろう、、

 お前は離れる、、

 お前はこの光線の外に居る、、

 しずかに驚いている、、

 しずかに巻いている、、

 あたしは存在するのか、

 存在に、

 繋ぎ止められる語が、発するのを、

 しずかにきくのが、

 その、お前なのか、、

 

 あたしは真暗闇に向かって駆け出した、、

 なんだろう、

 少しも寒くはない、、

 今あなたが目の前で、

 水を含みながら、

 私を小さく見たこと、、

 小さく表情が変わること、、

 生きている太陽の中心に、

 今のその、

 あなたの微笑みも追加しよう、、

 私は生まれている、、

 それは、、

 風に触れて、、

 私の成分が流れ出すとき、、

 もっとも明らかなものとなり、、

 私は重さなどではない、

 しかし、

 どこかから、

 しかし、

 内側から重なり出すこの重さにより、

 私は地面を得ている、、

 得た地面に、

 私の無数の生まれが落ちる、、

 あなたはしる、、

 私は、

 ただこのなかに次々落ちたものを、

 無心で拾い集めるだけ、、

 

 あたしが作業のなかにいる、、

 あたしはひとつの興奮のなかにいる、、

 必ずこの光景を、

 目にとどめて、、

 私は存在することになる、、

 しかし、

 新しい生まれの繋ぎ目としての私は、

 どこに、

 どこに放る、、

 存在を、、

 まったく軽やかな手つきで、放る、、

 あなたはここ、、

 あなたはこの液の中で生きたこと・・・