まったくなく、
ほかの人々には当たり前にあるものに、
圧倒されてしまうのだ、、
しかし、
圧倒されるところから、
全く隔たって、、
私の生活がある場所は、
嘘みたいに綺麗な空気で、
軽やかなのだ、
確かなのは身体しかない、
確かなのは風しかない、、
私は、
私にはまるで関係がない場所に立ち、
風だけを受けている、、
あたしもひとつの成分になる、、
同じように、
あたしは、あたしで、
圧倒してしまうものを持っている、、
周りの人が、
言葉もなく、
あきらかに引いている、、
そのことが、
静かな負い目になる、、
私は少し黙る、、
圧倒したあとの、
空気が好きではない、、
私が異常だということが浮き上がるだけだから、
その道に長けていくことは、
沢山の負い目を持つことだ、、
だから吉本さんも耐えて、耐えてというのだろう、、
私は、
圧倒されたのを跳ね返そうとして、、
地道に歩を進める時間が好きだ、、
そしていつの間に、
跳ね返そうとした、当初の意識すらなくなり、、
ただ、
風の中に出て、、
この作業を黙々と延長していくことが好きだ、、
身体の外ではなにものも圧倒されていない、
私は黙って抱かれている、、
私は、しかし、、
圧倒されることを糧にするという、
静かなずるさをたくわえた人間だ、、
だから、、
明らかに圧倒するものを持っているという事実を、
ないものにしたがる、、
しかしその自身の暴力性をも同時に承知しようよな、
静かで、
落ち着いていたらなにものも圧倒せない訳ではないぞ、
そのうえで、
それを承知の上で風の中に出たらいい、、
全部がきかれている場所で、
あなたは語ったらいい、、
生命は恥ずかしいな、、