<2638>「根を見て思います」

 あたしは落ち着いてきたのだろうか、、

 身体や、何かが、

 ぴたっと、はまってきたのだろうか、、

 私は欲望しているか、

 光の、その先を見つめて、

 熱にほうけて、、

 私は、欲望を、意識しているか、

 見てみなさい、

 ほら、見てみなさい、

 私は個人でした、、

 どこからどこまでへも続く、

 立派な個人でしたよ、、

 

 あたしは変わらず、

 とくにはしゃいではいない、、

 全くこれで成り立つということに、、

 少し、おそろしさも覚える、、

 私はものを磨く、、

 そこに愛着はあるのだろうか、、

 なんとなくここまで来た、という、

 空間に漂う流れ、だけはあるようです、、

 ずっと、ずっと先へ来た、、

 しかし、

 私は同じ人間でもあるので、

 根の問題は変わらないのです、、

 あたしは根っこを見ました、、

 うん、

 これは私のものだ、という気もする、

 しかし、

 どこかが遠くなりやしないかい、と、

 少し思います、、

 その遠さは、

 承知して、

 変化せないものは変化せないと、

 承知して、

 歩んできたことによるようなのです、、

 

 私は言った先から嘘になっているような気がする、

 の、もうひとつ先へ、

 少し出たような気がする、、

 つまりほんの気持ち、

 身体が文字になった、という感じ、、

 あたしは、修行的な世界が好きなのに、、

 自分の中に、

 その要素を見つけると、

 気持ち悪いと思うことがあります、、

 もっと具体的生活人たりえたら、

 しかし、

 記号のなかに今一段と深く入り、、

 そこでの生活もまた同様に持つ、ということは、

 不思議な、

 静かな楽しみを用意するものです、、

 はて、

 一体私はどこにいるのか、などと、

 あまり考えなくなりました、、

 私はここにいる、とも、、

 あまり思わなくなりました、網目、、